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2025-10-02
ごあいさつ
不断精進 ~絶え間なき探究の軌跡~

PCIの歴史は、挑戦と革新の積み重ねであり、その歩みは絶え間ない探究の軌跡にほかなりません。POBA、BMS、DESとデバイスは進化を遂げ、今日では複雑病変に対しても安全かつ確実に治療が行える時代となりました。しかし、その背景には、術者一人ひとりが技術を磨き、知識を深め、日々の臨床において不断の努力を重ねてきた歴史があります。そして、その学びと共有の中心には常にライブデモンストレーションがあり、多くのインターベンショニストがこの場を通じて成長し、PCIの発展を支えてきました。
東海ライブ研究会は、2002年に東海地区の同志が集い発足し、以来22年以上にわたりライブを継続してまいりました。当初は、全国的なライブコースに参加する機会に恵まれなかった若手術者に教育の場を提供することを目的としていましたが、時代の変遷とともに役割は拡大し、今では地域を越えて全国へと知識と技術を発信する場へと発展しています。その歩みはまさに「不断精進」の言葉に象徴されるものであり、私たちが積み重ねてきた挑戦の歴史こそが、次世代へと受け継ぐべき財産であると考えています。
第33回となる2026年のテーマは「不断精進 ~絶え間なき探究の軌跡~」といたしました。このテーマには、技術や知識の成熟に甘んじることなく、さらに高みを目指し続ける決意を込めています。PCIは確立された治療と評価される一方で、CTO、分岐部、石灰化といった病変は依然として我々に大きな課題を投げかけています。今年もこれらの難渋病変を中心に取り上げ、最新の戦略と知見を共有してまいります。とりわけ、若手術者が技術と戦略を間近に学べる貴重な教育の場として、次世代を担うインターベンショニストの成長を後押しすることを重視しています。さらに、オンライン開催の利点を最大限に活かし、東海地区から全国へ向けて発信することで、地域の枠を越えた知識と経験の共有を実現いたします。
東海ライブはこれまで、教育・継承・発信を軸に歴史を重ねてきました。これからもその原点を忘れることなく、絶え間なき精進を続けることで、次世代の術者に知識と技術を受け継ぎ、さらなるPCIの発展に貢献していきたいと考えています。本年も複雑病変治療の最前線を余すところなくお伝えし、皆様とともに循環器治療の未来を切り拓く実り多い一日となることを願っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。